介護職の年間休日日数について

日本において、社会人の平均年間休日は120日と言われています。完全週休2日で祝日と年末年始も休みの職場だと、年間休日が120日くらいになるからでしょう。介護職の場合も、求人情報をチェックすると「年間休日126日」としている事業所は意外に多くあります。しかし、その一方で、年間休日105日未満の事業所も存在しているのが実情です。

では、激務とまで言われる介護職で、年間126日の事業所が目につくのはなぜなのでしょうか?実は、夜勤明けの日を公休扱いしている施設も少なくないからです。夜勤明けを公休扱いしても、労働基準法に触れるわけではないため、これをカウントしてしまうと年間126日の休みも珍しくはなくなるのです。ただし、ひと月に丸1日休みの日が4日なければ法律上は違反になります。また、労働基準法では基本的に、最低でも週に1回は休みを取るように定めています。したがって、休日出勤や残業が多く疲労が蓄積してしまっている方や、人手不足により休日が年間平均日数を大きく下回っている場合には、転職を考えるのも一つの方法でしょう。

しっかりと体を休ませることは、健康的に働く上では欠かせません。疲労が蓄積した状態で業務に当たっていると注意力が散漫になり、介護事故につながる可能性が出てきます。ですから、介護の仕事をこれから探すときは、「年間休日120日」をベースにして、無理なく働ける事業所を選ぶことをおすすめします。また、有給休暇取得率の高い施設だと、より安心感が増すでしょう。